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【海外文学】戦争を描いた小説

【海外文学】戦争を描いた小説

2023年2月24日にロシアのウクライナ侵攻から1年がたちました。今でも多くの街は焼かれ、戦争は続いています。

 そこでこの機に戦争を描いた小説(海外で書かれたもの)をあつめてみました。現在流通していない本もあるので、図書館で探して読んでみてください。

 

アーニャは、きっと来る

マイケル・モーパーゴ/作

評論社

978-4-566-01452-7

悪童日記

アゴタ・クリストフ∥著

早川書房

4-15-207704-2

イヤーオブノーレイン

アリス・ミード∥作

鈴木出版

4-7902-3151-8

海の島

アニカ・トール∥著

新宿書房

4-88008-354-2

弟を地に埋めて

ロバート・スウィンデルズ∥作

福武書店

4-8288-1317-9

ゲルマニア

ハラルト・ギルバース/著

集英社

978-4-08-760706-2

碁を打つ女

シャン/サ∥著

早川書房

4-15-208585-1

最後の手紙

アントニエッタ・パストーレ/著

亜紀書房

978-4-7505-1601-1

サラの鍵

タチアナ・ド・ロネ/著

新潮社

978-4-10-590083-0

縞模様のパジャマの少年

ジョン・ボイン∥作

岩波書店

978-4-00-115623-2

すべての見えない光

アンソニー・ドーア/著

新潮社

978-4-10-590129-5

ファニー13歳の指揮官

ファニー・ベン=アミ/[著]

岩波書店

978-4-00-116010-9

ベルリン1945 上

クラウス・コルドン/作

岩波書店

978-4-00-114625-7

マルカの長い旅

ミリヤム・プレスラー∥作

徳間書店

978-4-19-862981-6

『アーニャは、きっと来る』     マイケル・モーパーゴ/作

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 第二次世界大戦中のフランスの山間部。ヒツジ飼いの少年ジョーは、ふとしたことで、ユダヤ人の子ども12人の亡命に手を貸すことに・・・。映画化も。



悪童日記』    アゴタ・クリストフ∥著 

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図書館

   戦争が激しさを増し、双子の「ぼくら」は、小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開した。その日から、ぼくらの過酷な日々が始まった。人間の醜さや哀しさ、世の不条理―非情な現実を目にするたびに、ぼくらはそれを克明に日記にしるす。


『イヤー・オブ・ノー・レイン―内戦のスーダンを生きのびて』

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図書館

雨がふらない日がつづいて、すでに3年。サバンナはカラカラにかわき、どんなに大切に育てても、作物は茶色くかれていく。牛も乳を出さなくなった。アフリカ、スーダン南部の小さな村を襲った、干ばつと内戦のなかを必死に生きのびようとする子どもたちの姿を描く。

海の島―ステフィとネッリの物語 』    アニカ・トール∥著

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第2次世界大戦初期。ナチス・ドイツの支配が強まるオーストリアユダヤ人への弾圧から逃れ、生きるために、スウェーデンへやってきた500人の幼い子どもたち。そんな中に、ふたりの姉妹がいた。華やかな街ウィーンの両親の元を離れ、たどり着いたのは西海岸の寂しい漁師町で・・・

 

 

『弟を地に埋めて』ロバート・スウィンデルズ∥作

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 夏休みのある暑い日のことだった。野原で雨やどりをしていたぼくが、あの閃光を見たのは―。数えきれないほどの人が死に、生き残ったぼくたちにとって、世界はまるっきりちがったものになってしまった。食べ物を奪い合っての殺し合い。後遺症で死んでいく人達。ぼくが正気を失わずにいられたのは、初めて心から好きになった女の子キムと、小さな弟ベンのおかげだった。核戦争後の廃墟を舞台に、極限状況下の人間の姿を深く見つめて描く物語。

 

ゲルマニア 』  ハラルト・ギルバース/著

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1944年ベルリン。ユダヤ人の元刑事が、ナチス親衛隊から殺人事件の捜査を命じられた。断れば死、事件解決でも死。爆撃と恐怖が支配する街で、命がけの捜査が始まる

『碁を打つ女』    シャン/サ∥著

 1937年、満州。寒さ厳しき広場で男たちが碁に興じるなか、一人だけ若い娘がいる。学校や両親、息のつまるような日常から逃れられるのは、碁を打っている時だけだ。ある日、抗日連軍の暴動に巻きこまれた娘は、青年二人に助けられ、次第に親密に関係を結んでいく。この乗にやってきたある日本人士官は、昼は抗日分子の追跡、夜は女遊びの毎日を送る。男は関東大震災以来、「死」に魅入られている。抗日分子が紛れこんでいると思われる広場へ、地元の人間になりすまして乗りこみ、若い娘と碁を打つようになった。二人は互いの名前も素性も知らぬまま、惹かれあうようになっていく。だが、日本軍と抗日軍の対立は激化し、運命は思わぬ方向へ…。

『最後の手紙』    アントニエッタ・パストーレ/著

 別れた夫の思い出のみを胸に戦後を生きた女性。その遺品の手紙が語り出す、悲しい真実とは。イタリア人の目を通して描く、実話に基づいた「原爆と戦争」の傷跡――日本人男性と結婚したイタリア人の著者は、結婚の挨拶に広島を訪れた。
 義理の叔母ゆり子と話すうち、別れた夫を想い続けるゆり子に興味をひかれていく。深く愛し合っていたふたりは、なぜ引き裂かれてしまったのか。

『サラの鍵』    タチアナ・ド・ロネ/著

 パリで平穏に暮らす45歳のアメリカ人記者ジュリアは戦時中にこの街で起きたユダヤ人迫害事件を取材することに。しかしその事件が彼女の、そして家族の人生を深く、大きくゆさぶりはじめる…。

 『縞模様のパジャマの少年』 ジョン・ボイン∥作

大都会ベルリンから引っ越してきた見知らぬ土地で、軍人の息子ブルーノは、遊び相手もなく退屈な毎日を送っていた。ある日、ブルーノは探検にでかけ、巨大なフェンス越しに、縞模様のパジャマを着た少年と出会う。ふたりの間には奇妙な友情が芽生えるが、やがて別れの日がやってきて…。
 

『すべての見えない光』    アンソニー・ドーア/著

孤児院で幼い日を過ごし、ナチスドイツの技術兵となった少年。パリの博物館に勤める父のもとで育った、目の見えない少女。戦時下のフランス、サン・マロでの、二人の短い邂逅。そして彼らの運命を動かす伝説のダイヤモンド―。時代に翻弄される人々の苦闘を、彼らを包む自然の荘厳さとともに、温かな筆致で繊細に描き出す。

『ファニー13歳の指揮官 』  ファニー・ベン=アミ/[著]

 

 


 

『ベルリン1945』 上    クラウス・コルドン/作