読書の友は珈琲とチョコレート

本屋さんか図書館まわりで生きています。文学館にいることもあります。

ハチはなぜ大量死したのか

大量死自体は、アジアから渡って行ったダニが原因で以前にもあったけれど、今回は死体がなく、正確には大量失踪。だから原因を突き止めることが困難です。

蜂群崩壊症候群(ほうぐんほうかいしょうこうぐん、Colony Collapse DisorderCCD)って名前のあいまいな感じが結局原因はひとつじゃないということを端的にあらわしています。

個々の原因についてはwikiに十分情報がありました

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9C%82%E7%BE%A4%E5%B4%A9%E5%A3%8A%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

ハチ(ここではセイヨウミツバチ)はもともと病気から体を守るための遺伝子があまりないうえに、蜂蜜をたくさん作ることに重点を置いて交配されてきたから、もともと病気だのダニだのウイルスだのには弱い。

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そこに外来種のダニが来て、工業のように運営されている農場の単一の作物からしか蜜が取れない=栄養のバランスが悪いことを示す。

で、アメリカ大陸を8000キロから移動するストレスがあって、昆虫の免疫系を破壊する農薬の発明(ラウンドアップとかあのへん)と散布、これが蜂の体内に蓄積していって、で、冬になっても冬眠もさせずにアーモンド畑に病気を持ったハチとそうでないハチがとにかく狭い場所に集め

られて一気に放される→病気も一斉に蔓延

で、エイズ状態になったハチが数々のウイルスに侵されてある日死ぬ・・

なんかほかにもいっぱい原因かもしれない要素がありますが大概端折っています

受粉って機械で代用できません。これからの影響が懸念されます

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楽天ブックスより

2007年春までに北半球から4分の1のハチが消えた。巣箱という巣箱を開けても働きバチはいない。残されたのは女王バチとそして大量のハチミツ。働きバチがどこかに消えてしまう謎の病気は、蜂群崩壊症候群と名づけられた。その原因究明で見えてきた、地球の生態系の危機とは。その謎の集団死は、やがて果実の受粉を移動養蜂にたよる農業に大打撃をあたえていく。携帯電話の電磁波?謎のウイルス?農薬?科学者たちの必死の原因追及のはてにみえてきたのは。現代版「沈黙の春」。

ハチが消えた;
あなたのその朝食は;
集団としての知性;
何かがおかしい;
犯人を追う;
夢の農薬;
おかされた巣箱を見る;
人間の経済に組み込まれた;
複合汚染;
ロシアのミツバチは「復元力」をもつ;
もし世界に花がなかったら?;
実りなき秋;
初霜