珈琲とチョコレート

本屋さんか図書館まわりで生きています。気になる本は図書館検索カーリルで読んでみてください。

【お題】もし自分が読書感想文のオススメ本を選ぶなら?PART1

「もし自分が読書感想文のオススメ本を選ぶなら?」PART1

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「もし自分が読書感想文のオススメ本を選ぶなら?」というテーマで開催した勉強会でこれがオススメ!と名前を挙げられた本たちです。紹介者が子どものときに好きだった本もあるため、必ずしも書店に並んでいる新しい本ばかりではありません。絶版になっている本は図書館で読んでみてくださいヽ(^o^)丿

 

1 『花びら姫とねこ魔女』

 

 花びら姫とねこ魔女

花びら姫とねこ魔女

  • 作者:朽木 祥
  • 出版社:小学館
  • 発売日: 2013-10-09

 対象:小学校高学年・女の子向け

  むかし、むかし、ある国に、それは美しくて、気まぐれなお姫さまがいました。お姫さまは、着るものから食べるものまで、なんでも“とくべつ”でなければならないと思っていました。ところがある日、お姫さまはお城を守る妖精たちをおこらせてしまいます。すっかりはらをたてた妖精たちは、お姫さまにいちばん恐ろしい魔法をかけてしまいました―。どうしたら、魔法をとくことができるのでしょうか?

 

 2 『あひるの手紙』

対象:小学校低学年向け 

 ある春の日、1年生のクラスに「けんいちさん」から不思議な手紙がとどきました。その手紙から、1年生と「けんいちさん」との文通がはじまり…。

 

 不思議な手紙にはたった一言「あひる」と書いてあります。このけんいちさんは24歳で、字を覚え始めたばかり。「ことば」が人と人をつなぐものだということを教えてくれます。"自分だったら、どんな返事を出すだろう?"と自分の立場にも置きかえやすい本です。

 

3しゅくだいさかあがり

 対象:小学校2・3年生向け

 夏休みに、さかあがりの宿題がでた。友達のさとしと一緒にさかあがりの練習をしたけれど、一度もできなくてさとしに八つ当たりしてしまった。もうさかあがりなんて、どうでもいいやって思った。練習なんかするもんかって思った・・・。

 

 小学生の越えるべき壁「さかあがり」。運動を苦手にしている子の方が共感しやすいかも。運動できる子にとっては「なんでできないの?」って感じのようなので。私はさとしとおなじくさかあがりができず、先生の特訓を受け涙した部類でした(できるようにはなった)。今考えると、私みたいな運動音痴につき合ってくれた先生の尽力に頭が下がります。

 

 この本を紹介してくれた若い女性にさかあがりができるか聞いてみたところ、10回に1回はできると生ぬるい返答でした。それって出来てないじゃん!というか、それで体育の授業はオッケーだったんだねぇ。これが若さか・・・


逆上がりのコツ~内村航平選手のお手本~【コナミメソッドまとめ】 - YouTube 

内村選手(応援してます!)のお手本を見て、逆上がりって本来はこんなに美しい技なのか!と目からうろこが落ちる思いでした。 

 

 

 

 

 

 

2015年7月に読んだ本

 

過ぎ去りし王国の城

過ぎ去りし王国の城

 

  表紙の美しいチョークアート+教室→学校リアル生活+ファンタジー作品。陰湿ないじめ(男子が生理用品まで持ち出してネチネチいじめるなんてホントクズ*1)とファンタジーの世界のこのバランスに脱帽。ラスト、少女が幸せな道を選べてよかった。

 そして、「ハブられ女子」珠美のこれからが幸せであるように願います。高校や大学に入ったり、職を得て自立したら、状況が良い方向に一変する可能性はあるけれど、それまでに苦しくて苦しくて膝をつきたくなる時もあるはず。自分が背負った重荷にゆがむ顔を見られたくない気持ちはわかります。

でもたまには友達に助けてもらってほしいなあ。

 

 

  研修医のポチさんが、地域医療の研修として島で修行するコミックエッセイ。ポチさんは前作で循環器内科を選択していて、島でありそうな切り傷とか対処できるのかしらと心配していたら、傷を縫合する試錬に見舞われていて、あっやっぱりf^_^;)

 「牛がランドマーク」など田舎あるあるにくわえ「患者さんをずっと看ることができる(世代を超えることも)」「自然が多い」と地域医療の良いところがよくわかった一方で、お医者さんに尋常でない業務量が発生し、支えるのは医師の熱意にほぼ頼っているところがおおきい現状は何とかできないものかと思います。

 

クレヨンからのおねがい!

クレヨンからのおねがい!

 

  【2015年課題図書】ケビンがクレヨンの箱を出すと、手紙の束が。それは、クレヨンからの手紙で…。クレヨンたちがてんでに自分の希望を書いていて、思わずケビン大変だなぁと^_^;だって、12色それぞれの意見があって、その中でも黄色ととオレンジみたいに「太陽は自分の色だ!」とどっちにも肩入れしにくいものあり、さらにはクレヨン同士の対立を憂う緑の意見あり(つくづく平和を愛する色だ!)。ケビンが何歳かわからないけれど、どんだけ難しい采配を求められているのか!?それに対するケビンの答えとしての絵がすばらしいヽ(^o^)丿

 

 

アル中ワンダーランド

アル中ワンダーランド

 

  著者まんしゅうさんの負のオーラに巻き込まれそうだったので、一気に読みました。

 漫画家のまんしゅうきつこさんが、アル中になって、幻覚や記憶障害もろもろとそれに伴うトラブルを経て、寛解にいたるまでを描いてあります。ご本人は美人なのに、漫画では尻上がり寿さんじみた描き方で、その自己評価の低さが飲酒に繋がるのかしらと思います。

 思わず笑ったのは、「ろくでなし子ではありません」というコラム。キャラかぶるっちゃかぶる、たしかに。

 

 

 

  新人飼育員の水族館お仕事コミックエッセイ。事実に基づいたフィクションです。飼育員の基本はみっつの「じ」。調餌、給餌、掃除。いきものと向き合うって、体力だけでなく愛情も精神力も必要。

 知人の水族館員さんが「水族館は3K」って言っていたのを思い出します。グソクムシのお世話してみたいなあ。

 

 

北欧女子オーサが見つけた日本の不思議 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

 スウェーデンの漫画家、オーサが日本のあれこれに驚いたり喜んだりするコミックエッセイ。先日読んだアメリカ人オタクの方と同じく、ブックオフが聖地なのに笑う。あと、電車に子供がひとりで乗ってるのが心配でたまらないとか。なるほどね〜。

 布団をたたむことをしらずカビが生えてるとかコワイ(*_*)アレルギー反応出ちゃいますよ!?

 日本で楽しく暮らしてほしい(・ω・)ノ

 

 

 

ふるさとのねこ

ふるさとのねこ

 

 
津軽のねこたち。世界ねこ歩きの番組で見たねこたちにまた会えました(・ω・)ノ 津軽のりんご畑で母ネコが子育てする様子、ねこたちが自然に暮らせるおおらかな環境、ねこたちの岩合光昭さんへの信頼に感動します。 バッタを押さえたネコの手の上部からのアップ、どうやって撮影なさったのか不思議。

 

ナイルパーチの女子会

ナイルパーチの女子会

 

  ブログがきっかけで偶然出会った大手商社につとめる栄利子と専業主婦の翔子。互いによい友達になれそうと思ったふたりでしたが・・。

 友達のいない二人が悪い意味でのケミストリーを起こして、どんどん痛くなっていく様が読んでいてつらかったです。栄利子の会社の派遣社員真織がまた恐ろしく強烈なキャラでさらにつらい方向に^_^;真織って栄利子の問題を見極めたうえで、会社を辞める背中を押してあげたりしていいところもあり。最終的に栄利子も翔子も自分の願いや問題と向き合って希望が持てて良かったです。

 

 

 

*1:+_+

2015年6月読み聞かせ勉強会


世界中の子供たちが - YouTube

1:世界中のこどもたちが

世界中のこどもたちが (からだとこころのえほん)

世界中のこどもたちが (からだとこころのえほん)

 

子どもたちの写真に、「世界中のこどもたちが」の詞を添えた写真絵本。楽譜付き。ブックトークに使用。

 

2:コドリーロのおやつ

コドリーロのおやつ

コドリーロのおやつ

  • 作者: ロベルトアリアーガ,ちばみなこ,Roberto Aliaga,宇野和美
  • 出版社/メーカー: 光村教育図書
  • 発売日: 2009/12
  • メディア: 大型本
  • この商品を含むブログを見る
 

 おなかをすかせたワニのコドリーロは、口をとんがらかせ、チェッと舌を鳴らして、ぺったんぴったん、おやつをさがしにいきました。スペインのわんぱくワニのおはなし。ワニは最終的にお魚を食べるのだけど、しまうまやサルは食べないのかな?

 

2:ウェズレーの国

ウエズレーの国

ウエズレーの国

 

 仲間はずれにされていた少年ウエズレーが夏休みの自由研究に、自分だけの作物を育て、自分だけの文明をつくりだす壮大な物語。とにかく色が美しい。

中学生向けブックトーク「夏休み、何かが起こる!」に使用。

 

3:あめこんこん

あめこんこん (ちいさいモモちゃんえほん)

 モモちゃんが、いいものを買ってもらいました。まっかなかさとながぐつ。雨こんこん降ってないけど。♪あめこんこん ふってるもん♪ 作中に歌がある。紙芝居版には楽譜が付いているとのこと。

 

4:ルッキオとフリフリ おおきなスイカ

ルッキオとフリフリ おおきなスイカ (講談社の創作絵本)

ルッキオとフリフリ おおきなスイカ (講談社の創作絵本)

 

 猫のルッキオとフリフリは、庭でみつけた大きなスイカをお客さんに売ろうとしますが、欲しいという人はあらわれませんでした・・・。この絵本とても笑えるwww人間だとちょっとアカンやつや・・て感じがするけど、ネコだと許せるこの不思議。

 

ヨンイのビニールがさ

 ヨンイのビニールがさ (海外秀作絵本)

ヨンイのビニールがさ (海外秀作絵本)

 

 ヨンイは韓国の小学生の女の子。雨の中道ばたにすわっている物乞いのおじいさんを見かけ、自分のビニール傘をさしかけてあげました…。細かな筆致でとても絵が美しい。ビニールがさの色が特にキレイ。

 

わっびっくり!

 

わっ!びっくり (教育画劇のかみしばい)

わっ!びっくり (教育画劇のかみしばい)

 

 カニさんの目が、あれあれ…? ハサミになっちゃった! 抜いてびっくり楽しい紙芝居。

 

梅雨時期には雨の本かな。

当たり前を覆す力『ブロード街の12日間』デボラ・ホプキンソン著【課題図書2015】

 

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登場人物の一覧

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第1章 泥さらい

 

 1854年ヴィクトリア朝ロンドン。

 主人公の少年イール(日本語でウナギの意味。あだ名。)は、街のワル、フィッシュアイ・タイラーから身を隠しながら生きていた。

 

  彼にはヘンリーという小さな弟がいるが、イールは弟の存在を誰にも明かしていない。もし、フィッシュアイに見つかってしまうと、イール自身は痛い目にあわされ、ヘンリーは泥棒か物乞いに仕立て上げられるからだ。

 

  ヘンリーの預け先に支払う養育費を稼がないといけないこともあり、イールはテムズ川の泥さらい・ライオン醸造所のメッセンジャーボーイ・仕立屋グリッグズさんのお手伝い、麻酔医ジョン・スノウ博士の助手など、複数の仕事を掛け持ちしている。

 

  必死に働くイールだったが、ある日、ライオン醸造所のオーナーの甥っ子、いじわるハグジーに大事なお金を盗まれる。そのうえ、そのお金はイールが職場で盗んだように仕立て上げられてしまい、このままだとクビの危機に立たされてしまう。

 

  お金の出所を証明するため、仕立て屋グリッグズの家を訪れるイールだったが、いつも忙しそうにしているグリッグズの姿はない。彼は重い病気にかかっていた。激しい痛みと、シーツについている白い粒。イールは結局用件を言い出せずに帰らざるをえなかった。グリッグズは「青い恐怖」コレラに感染していたのだ。

 

第二部「青い恐怖」

 

  結局、仕立て屋グリッグズは死んでしまう。彼以外にも感染者が続出し、ブロード街には石灰が撒かれ、このあたりに近寄ってはならないという旗印が街頭にかかげられた。

 

  さらに悪いことに、グリッグズの奥さんとちいさな息子のバーニーもコレラにかかる。症状は重く、かかりつけの医者も打つ手がない。イールはひょっとしたらジョン・スノウ博士が何とかしてくれるのではないかと思い立ち、助けを求める。当時コレラは汚れた空気「瘴気」によって感染すると何世紀にもわたって信じられていた。

 

   スノウ博士は、原因は別にあると思っているようだが、イールにはまだそれがなにかはわからない。いまのところ博士の考えに耳を傾ける人はほとんどいない。博士いわく

「何百年にもわたっていわれてきたことを否定するのは、かんたんなことじゃない」

 

 スノウ博士は病気を引き起こす物質の経口摂取、おそらく水が原因であり、コレラの発生地域の中心にあるブロード街の井戸をあやしんでいた。しかし、ブロード街の水は澄んでいて味がいいという評判で、一方空気は淀んでひどく悪臭がしているため、水が原因と言われてもなかなか受け入れられない。

 

  コレラ菌が目で見えればよいのだが、それもできない。他の方法で、汚染された水が原因であると立証しなくてはいけない。ポンプや水を調べるスノウ博士にいらだつイール。水も大事だろうけれど、今苦しんでいる、ちいさな子どもを助けてくれないのか?尋ねるイールに「わたしは薬を持っていない」と告げる博士。結局イールの手を握りながら、かわいそうな子どもは死んでしまった。最期をみとった後、イールは博士の元に戻り、コレラの原因を突き止める決心をする。

 第三部 調査

  小さな子どもの死に立ち会ったイールは、弟ヘンリーのことが心配になる。ヘンリーは無事だった。フィッシュアイもふたりの所在を感づいた様子はない。フィッシュアイは兄弟の義理の父なので、みつからないようにするには細心の注意が必要だった。

 

   スノウ博士は「青い恐怖」の症状が嘔吐と下痢なので、患者はなにか悪いものを食べたか飲んだかした。最終的には地元の委員会にかけあい、ブロード街の井戸水を汲むポンプのハンドルをはずしてもらうつもりだとイールに説明する。そのためにはまず、ブロード街とその周辺の地図を描くこと、コレラで亡くなった人の名前、住所、亡くなった日時がわかるリストをつくること。

 

   ここまでできたら、調査開始。彼らがどこから水を入手していたのか一軒一軒聞いていく。スノウ博士の仮説が正しければ、その中心はブロード街の井戸になるはずだ。

 

 地道な聞き取り調査の結果、中心はブロード街の井戸を示している。だが決定的なデータがなく、管理委員会が井戸を止める決断を下してくれるか未だ微妙だった。人の考えを変えるのはかんたんなことではない。

 

   説得するためには「突発的な例外」が必要だ。すなわち、コレラが発生していない遠い地域で暮らす人が、ブロード街の井戸水を飲んでコレラにかかっていたら。たとえば、誰かが運んだ水で。ひょんなことから、イールはブロード街の水を運んでもらっていた老婦人の存在を知る。そして彼女がコレラで亡くなったことも、周辺では他にコレラにかかった人はいないことも。

 

 第4章 ブロード街の井戸

  ついに「突発的な例外」を見つけて興奮したイールは、周囲に気を配ることを忘れていた・・・。何者かに頭を殴られ、イールは誘拐されてしまう。犯人はもちろん、義父のフィッシュアイだった。

 

  しばられて身動きの取れないイールを、泥さらいの仲間が助けてくれ、命拾いをする。安心したのもつかの間で、イールはコレラの原因を説明するための委員会に急ぎむかう。委員会や周囲の大人は、コレラの原因が水だと納得してくれるだろうか?

 

 イールの必死の説明により、井戸のポンプははずされた。以前盗みを疑われたライオン醸造所の親方とも再会し、ようやく事情を説明することもできた。

 

第5章 最後の死者、そして最初の患者

 

井戸のポンプをはずしてから、コレラは勢いを失って事態は収束した。最初の患者と、コレラの感染経路も判明した。イールと弟ヘンリーの身元を引き受けてくれる人も現れた。

 

ブロード街の12日間

ブロード街の12日間

 感想

  19世紀イギリス。ロンドンのブロード街でコレラが発生。当時コレラは感染の原因が分かっておらず、悪い空気、いわゆる”瘴気”が原因だと長い間考えられていました。この原因に疑問を持ち、疫学的アプローチで水が原因であることをつきとめたのがジョン・スノウ博士。この史実をもとにしたおはなしです。

 

  主人公イールやフローリーといった謎解きに重要な役割を果たす登場人物は作者の創作ですが、ジョン・スノウ博士、ジェーン・ウェザーバーン、ライオン醸造所のハギンズ兄弟などは実在しています。本当の部分と創作の部分のバランスが良かったので、深刻な事態を描いたノンフィクションとして生真面目に読んでいくのではなく、期限内に謎を解いてみせるミステリとして楽しく読むことができました。

 

  それにしても主人公のイール。両親を亡くし、自分もまだまだ子供なのにちいさな弟を養うべく仕事を掛け持ちしながら生活するだけのも相当大変なのに、コレラだの自分を狙う半グレだの次から次へと困難な事態がおこります。そんな事態を両親が与えてくれた教育と、気力と、仲間たちの助力で乗り越えていくイールをつい応援したくなります。もし私が当時のイギリスで生きていたとしたら、即効コレラで死んでるでしょう(>_<)。

    

 頑張っているのはイールだけではなく、ジョン・スノウ博士も同様でした。周囲の皆が当たり前と思っていることに異を唱えることはとてもパワーのいることです。ましてや意見を変えさせるなんて。批判や嘲笑をある程度予想していても、つらい現実が変わるわけではありません。そこで「自分だけが知っていればいいや、で完結しない。人命がかかっているからといっても、頭が下がります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネコはロックンロールが好き!?『ネコの本音の話をしよう』

 

 獣医師であり、ネコの専門病院の院長である著者がネコ目線で教えてくれるネコの言い分。さまざまな生活シーンや、人との関わり、不可解な行動などを通して「ネコの本音」を探ります。

ネコの本音の話をしよう (ワニブックスPLUS新書)

ネコの本音の話をしよう (ワニブックスPLUS新書)

 

 

(=^・^=) ネコを知る幸せ

ごはんは食べたい時に「何度でもたべたい」

 ネコは、人間のように決まった時間に食事をする習慣はありません。本当は好きな時にいつでも食べたいのです。

ネコにネギは厳禁!魚のあげすぎにも注意。

 魚の種類や量によって、黄色死亡症になる可能性があります。なお魚を使ったキャットフードは成分が調整されているので問題ありません。

どうしても腎臓病になりやすいです

「急におしっこの量が増える」「水をたくさん飲むようになる」といった変化には気をつけましょう。

寝場所にだけはこだわります

この場所へのこだわりは微妙に変化し、猫のマイブーム的に好みの寝場所も定期的に変わります。

音楽を聴くなら「ロックンロールがたまらんにゃ!」

「ある高音域の音に反応するネコがいる」、人間に心地いいとされている心臓のビートをを猫にも当てはめてみると・・ネコが好きなのはロックンロールかも?(個体差あり)

悩める猫たち

昔ながらの躾は本当に正解?

体罰で猫をコントロールするのではなく、環境を整えるのが愛情です。

  • 猫が嫌がることはしない
  • 自分がされて困ることはされないように工夫する
  • 問題が生じないように予防を考える

 

今、ネコがすごい!

この二~三年で猫と犬の数が逆転されると言われています。これからはネコの時代?

 

猫と接するときは「片思いの相手に対するように」するのがポイント。あのつれない感じと、時々心が通じ合ったかも、両想いかも!という瞬間がたまらんヽ(^o^)丿

 

 

 

 

 

『その女アレックス』

 

表紙になっている主人公アレックスがパリの路上で誘拐されるところから話は始まります。

ただし、この表紙もすべてが真実ではないのでご用心^_^;

 

 

その女アレックス (文春文庫)

その女アレックス (文春文庫)

 

 

 

目撃者の通報を受けて警察が捜査に乗り出します。犯人はもちろん、被害者の身元、被害者の行方もわからず捜査は難航。

 

各章は短くまとめられていて、警察サイドと被害者アレックスサイドの視点が交互になっていてテンポよく話が進みます。誘拐事件は時間との勝負であるのとあいまってドキドキ。

一見すると、よくあるサイコサスペンスのようですがどんな展開なのでしょうか・・・。

 

帯にはこう書いてあります。

「読み終えた方へ 101ページ以降の展開は誰にも話さないで下さい」

(ちなみに450ページあります)

 

ちなみに、100ページ前後である男が物語に登場します。彼を本の袖部分にある「登場人物紹介」で見てみると、なんと「誘拐犯」(^_^;)

 

犯人を冒頭であっさり紹介するとは!この本は誘拐モノじゃないのかも?

 

120ページ周辺で誘拐犯は死に、アレックスは一命を取り留めます。ですがなぜか彼女は警察に向かいません。

 

どうやってアレックスは助かったのか?

 

なぜ誘拐犯は死んだのか?

 

それは読んでみてのお楽しみ。

 

この本が誘拐モノじゃないなら、なんなんだろう?

 

この本は、タイトル通り「アレックス」の話です。彼女の行動に共感はしなかったけれども、残酷な現状と戦い、屈することなく抗っていくアレックスの強さに惹かれます。

 

そして同書の最大の魅力はやはりラスト。アレックスの選択、刑事たちの結論は賛否両論かもしれません。私はこの重い物語を読み終えて、最後に少し救われた気がすると同時にある絵を思い浮かべました。

 

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エッシャーの「滝」という作品です。

 

落ちていく滝の水の流れを追っていくといつのまにか塔の最上部へ。

いつのまにか自分の立っている場所が予想しない場所へと変わってしまっています。

 

『その女アレックス』の肝は、おはなしの構成そのものです。

 

だからといってながながと説明してしまうのではなく、主人公アレックスの不可解な行動を追ううちにストーリーがまったく違ったかたちになってしまっているのです。

 

アレックスは胸に昏い炎を掲げて生きる女性でした。

 

東野圭吾作『白夜行』のヒロイン雪穂と似ているかも。

 

種痘伝来 日本の〈開国〉と知のネットワーク

 

 

一七九八年にイギリスの医師ジェンナーが発表し世界にひろがった牛痘種痘。この本は、ジェンナーの発見がどのようにヨーロッパから日本へ伝わり、普及したのか海外からの視点で検証した本で、著者はアメリカの学者で主に日本の近世史を研究しています。4000円と高価ですが、図書館だと無料で読めます。

 

天然痘は,天然痘ウイルスにより引き起こされる感染症で、伝染力が強く致死率が高い(定期的な暴露のある地域で致死率25%)ことから人々に恐れられていました。また生き残った人も、あばたが残ってしまったり、視力を失ったりする可能性が高かったのです。

 

一度天然痘にかかった人は二度とかからないようだということは古くから知られていました。そこで、中国では天然痘の患者のかさぶたを乾燥させたものを鼻の穴に吹き込んだほか、トルコ式と言われる方法では天然痘の膿(漿)を皮膚に着けた引っかき傷の下に接種する「人痘」と呼ばれる方法が行われていました。ヨーロッパではトルコ式が主流となっていましたが、危険をともなうものでした。

 

一方、牛の病とされた「牛痘」は18世紀のイギリスにおいて、かなりありふれた病気でした。乳搾りの女性や牛を扱う人には誰でも感染することがありましたが、人に出る症状は軽く、回復した後も天然痘に感染しません。ならばあらかじめ人に牛痘をうえて、天然痘を防ぐことができるはず。この発想から牛痘種痘を考えだし、それに「牛」をあらわすワッキーナエという学名をつけました。これがワクチンの語源となっています。

 

ですが、問題もありました。

痘苗を活かしたまま遠方まで運ぶことが難しかったのです。初期には未感染の子どもを次々牛痘に感染させて牛痘を運ぶ、人体リレーすら行われていました。この子どもたちは、困難な船旅を強要できる孤児たちが多く選ばれました。いまでは人道的に考えられないことですが。

 

植民地争いなどで対立していたヨーロッパの交戦国同士においてすら、種痘を伝播させるためのネットワークをつくりあげました。10年ほどで中国の広東まで伝わって行ったそうです。

 

この最新技術の日本への導入は、ヨーロッパ諸国とは対照的に50年という長い年月を要しました。生きた状態の痘苗の搬送が難しかったことに加え、種痘を広げるためのインフラやネットワークができていなかったからです。ですが不幸中の幸いか、良いこともありました。蘭和辞典の編纂が実現したのです。

この辞書は「ドゥーフ・ハルマ辞書」「長崎ハルマ」として知られています。大変貴重品だったそうで、司馬遼太郎の小説「花神」にも「ズーフ部屋」なるものが登場しています。

1823年シーボルトが長崎にやってきます。彼は日本人に多くの医学的知識を与え、医家ネットワークの構築に決定的な役割を果たしました。

そして種痘の準備万端となった日本で、1849年、佐賀藩の蘭方医、楢林宗建の息子に日本で初めて牛痘種痘が成功します。それから佐賀藩主、鍋島直正の嫡子に牛痘接種が行われました。これによって牛痘にお墨付きが与えられたのです。鍋島直正すごいですね。理解と確信がないとできないことです。

種痘は日本全国へ瞬く間に広がり、1858年、幕府は江戸お玉が池に種痘所の設立を認めます。種痘医たちは、簡単な説明をつけたり、錦絵風にしたりといった工夫を凝らした引き札を版行し、民衆の啓蒙に努めました。

 

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 なぜ牛痘によるワクチン療法が画期的だったのか、天然痘はどれほど恐ろしい病気だったのか等々、驚くことが多かったです。日本においてもオランダ商館の人、日本人医家、大名など様々な人が立場を超えて天然痘に立ち向かうネットワークを作っていく様が、人は違いを超えて結びつくこともできると教えてくれます。

 また、馬場佐十郎のような通詞や翻訳家の貢献も少なからずありました。現代でもそうですが、医師薬の翻訳は専門的です。苦労はいかばかりだったでしょうか。この本自体も多くの言語の資料を駆使しており、日本語に訳すのも大変だっただろうと推察されます。翻訳ってすばらしい。

 この本にはジェンナーやドゥーフ、シーボルト、緒形洪庵、手塚良庵など名前を知っている人がちょいちょい出てきました。今度は『陽だまりの樹』を読んでみようと思っています。

 

陽だまりの樹 コミック 文庫版 全8巻完結セット (小学館文庫)

陽だまりの樹 コミック 文庫版 全8巻完結セット (小学館文庫)